2013 Octobre

Paris

 
 
早朝のエールフランスのラウンジで昔のエールフランスの写真や宣伝用のポスターを見る。国賓のセレモニーや軍の儀式、さまざまな場面の美しい写真。飛行機がまるでバスのような時代の今、テクノロジーの進歩の素晴らしさに感謝する。

 

Paris

 
 
 
 
 
 
 
 
  クリュニー博物館  

 

Paris

 
 
 
  アメリカのポップ・アートを代表する画家、ロイ・リキテンスタインの展覧会を見にポンピドーセン ターへ。自分の子供と漫画を見て居る時に「漫画の持つ単純だけれど強烈な線と単純化された色彩の表現」に興味を持ち、それらを油彩で表現している。NYを はじめ世界中で見てきたけれど、一堂に集められた作品郡は圧巻。アトリエの作業風景のヴィデオも興味深い。立体作品などは初めて見る作品も多い。  

 

Paris

 
 
 
  パリ市立劇場で文楽を観る。こう書くと何だか不思議な気持ち に・・・。現代美術家の杉本博司氏の企画・演出による「杉本文楽ー曽根崎心中ーSUGIMOTO BUNRAKU」。一昨年横浜で初演した舞台にアニメー ションのアーティスト束芋の背景を加えて、ローマ、マドリードと巡演して、パリの舞台芸術祭「フェスティバル・ドートンヌ」の招待作品としての公演。すり 鉢上の巨大な劇場が「文楽」に向いているかどうかは別としても、一人でも多くの人に見てもらいたいという心意気が伝わる。フランス人は字幕のフランス語を 見て、幅の広い舞台の上の小さな人形を凝視しなくてならずなかなか大変。いつ次ぎの展開があるかわからない長い静寂、背景の映像も相まって「何が何だかわ からない・・・」と、途中で退席する観客も多数。でもそれでも「やっぱり観て良かった」ときっと思ってくれる・・・と妙に愛国心などが沸く。ずいぶんなお 年であられると思われる唄いの方がたが、感極まって深ぶかとお辞儀をなさる姿に、思わず私も感極まってしまう。  

 

Paris

 
 
  友人の陶芸家マダムSと、彼女の先生のギャラリーに伺う。焼き物は全く経験も知識もない私は、陶器 を焼く大きな釜を見せて頂き、釜から出てきた時の色の変化などのお話を興味深く聞く。何よりも驚くのはこのサンジェルマンの真ん中このような巨大なアトリ エを持っていらっしゃる事。アーティストの支援も盛んになさっていてこの作品も陶器で出来ている。若いアーティストらしく作品の説明が情熱的で、思わず聞 き入る私達。  

 

Paris

 
 
 
  毎年楽しみにしている「PRIX MARCEL DUCHAMP」マルセル・デュシャン賞。今年はRennes芸大出身のフランス人のユニット。引き裂いた布が一面になった幕のようなインスタレーションのせいか、コレも作品?ホコリの匂いがもうもうと。大空間にホコリの匂い・・・、現代美術は奥が深い。  

 

Tokyo

 
 
 
 
 
expo index 秋晴れの日本、短い期間の帰国でも太陽がいっぱいのこの国は素晴らしい!北川原温氏設計による表参 道のアルスギャラリーに、大野繁氏の写真展を見に行く。数年前展覧会をご一緒させて頂いて以来のお付き合い。トルコ東部のアニの遺跡群を撮影された作品。 昨年は同じくトルコのカッパドキアを撮影されている。トルコ東部の都市カルスから50キロほど行ったアルメニアとの国境近くに広大なアニの遺跡群が残って いるそう。トルコはまだ訪れた事のない、私にとってはミステリアスな国。広大な枯れた大地に佇む遺跡郡が迫ってくるような写真に、まるで自分がそこにいる ような錯覚にとらわれる・・・。 page top

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